近所の人が朝一番に事務所に来られました。顔面蒼白で只事ではないのが直ぐ分かりました。儲け話にうかつにも乗ってしまって大金を騙し取られたらしいとの事でした。
話が旨過ぎるのは気付いていたが二十年来の知り合いからの勧誘で信用してしまった、その知人も大金を渡してしまったと。金額の大きさ、集金の手法など、とても行政書士が対応出来るケースではないので佐賀市の弁護士を紹介する事になりました。日頃、暮らしや時には政治向きの事などしっかりとした文章を書かれる人なので余計に驚きました。しかし、人を騙して大金を撒き上げる、酷い事です。
以前に読んだ短編小説を思い出しました。真面目一本の父親ですが不作で家族に食べさせる物がない。雪の夜、生まれて初めて庄屋の家に盗みに入る。飢えをしのぐだけの僅かな米を抱えて歩く父親の足跡を何年かぶりの大雪が消していく。いい読後感を覚えました。今回相談のあった件とは真逆の世界です。
自分も何も持ちませんが、人間という頼りない生き物の唯一の重心である誠実さだけは持ち続けたいと思っています。
テレビの気象予報士さんが梅雨明けはまだ先と予想していましたが昨日梅雨明けしました。
今年も年一回の町の健康診断がありました。皆さん早朝から順番取りに並ばれます。大変な人数なので確かにそうしないと終わるまでかなり時間が掛かってしまいます。私も早起きは苦にならないので7時過ぎには行きますが、それでも先客がたくさんいます。先頭の人が、「オイは昨日の夜から来とるばい」と言っていましたが果たして本当でしょうか。(笑)
只、受診に来る人が年々減っている気がします。前はこんなに早く終わりませんでした。決して高い料金ではありませんが、それでも毎年受けるのを節約する人が増えているのかも知れません。
会場でふと去年の事を思い出しました。血液検査で看護師さんが5人ほど並んで採血していましたが、隣の人は血管が見難いらしく二度ほど失敗した様でした。看護師さんが謝っていましたが、腕の主は、「よか、よか。あんたのごと綺麗か人やったらそがん痛うなか」と言っていました。その寛容さと度胸に感心しました。自分も早くああいう境地になりたいものだと思った次第です。
毎年梅雨の時期はこんなに雨が降っていたでしょうか。今年は大雨が多いと思います。
前にかなり強引な営業を受けてからネット関連の会社の、是非事務所に説明に伺いたいという連絡は全てお断りしていました。先日掛かって来た電話は珍しく女性の社員の方で、新しい負担をして契約までは無理でも聞いてみたいテーマだったのでお受けしました。まあ、女性の方だったら閉口する様な強引な営業はないだろうとも思いました。
約束の日、朝から携帯が鳴りました。「申し訳ありません、大雨で列車が徐行運転でかなり遅れそうです」。結局、時間を後にずらしても間違いなくとは行かないだろうという事で、明日又来るという事になりました。
次の日も携帯が鳴りました。「すいません、大雨で列車が止まってしまって何時着けるか分かりません」もうこちらが気の毒になってしまいました。それでも又明日と言われるので来週こちらから連絡する様にしました。
考えてみれば当然自分も営業をする立場ですが大変です。と同時に当初の気楽なスタンスに多少不安を感じて来ました。(笑)
何でも慣れた頃が危ないと言いますが、私もしでかしてしまいました。ちょっとの操作ミスで7月3日のブログを消してしまいました。新着情報にはあるのにブログはないという奇妙な事になってしまいました。それなら新着情報も消せばいいではないかと思われるでしょうが、アドバンスの担当社員の方との固い約束の手前、確かに作ったという痕跡は残しておきたいのです。(笑)
着替えや何だかんだで母親の入院先に日参する日々ですが、介護スタッフの皆さんが休む暇なく行き来しています。トイレや入浴の介助、歩行訓練のアシスタントなど以前自分もやっていた事なので大変さが分かります。只、少しショックなのは色々なスキルを忘れてしまっている事です。車椅子の乗せ方や患部のどちらから介助するか、皆さんを見ていて、自分も当時は出来ていたのにと残念な気持ちになりました。
今日のほとんどの朝刊には、「改憲勢力3分の2に」という大見出しが躍っています。私には、憲法をないがしろにし、経済的に苦労している人達(勿論自分もその一人ですが)にきちんと向き合わない政治が何時までも続くとはとても思えません。
ここ二、三日の猛暑は梅雨の晴れ間などという生易しいものではありません。事務所で何かしていても頭がボーッとして来ます。温度計を見ると何と34度。なるべく節約をと心掛けてはいますが、これはたまらんとこの夏初めて冷房を入れました。20分もすると別世界になりました。
入院している母親の代わりに白石共立病院に薬を取りに行きましたが、さすがにこの地域の拠点病院だけあって物凄い患者さん達です。早くに家を出たのに昼近くになり、帰りに母親の愚痴を聞いていたら1時位になってしまいました。
共立病院で大分待たされ、若干イライラしている時に挨拶をして来る御婦人がいました。失礼ながら、こんな時にこの人に会う事もなかろうと思ってしまいました。去年のグランドゴルフ大会の打ち上げの宴会で、「あんまり生真面目過ぎても面白みが無くて駄目よ」と絡まれ、私は苦手なのです。「どこか悪いの」と聞いて来るので、よし、ここは一つ気の利いた事をと、「はい、頭が」と返事をしたら先方は怒った様な顔で私を見ていました。残念ながら、相性の悪い人というのは居るものなのです。