佐賀はどんどん気温が上がり、白石町も猛暑日一歩手前になりました。まだ、六月上旬ですが。
これはたまらんと遅れていた夏の準備をしました。衣替え、暖房器具と扇風機の入れ替え、結構な時間が掛かります。今までは入院中の母親がやっていたと思うと、何だか申し訳ない気持ちになりました。
マスクを着けて外出すると、よく言われている様に本当に息が苦しくなります。コロナ感染と熱中症、今年の夏は大変です。
開業して初めてやった仕事の依頼者から電話がありました。建設業許可申請で五年経ったので手続きをお願いしたいと。もう五年ですね、とお互い言い合いました。更新のあるものは、これからこんな風に連絡があるのだと改めて思いました。最初の仕事だったので緊張して、今から振り返ると最大限丁寧にやりました。現在もいい加減に仕事をしている積りはありませんが、反省すべき点はあります。初心忘るべからず。
事務所に来た人と雑談になり先方が、「我慢していた旅行を計画している」と言っていました。嬉しそうに、行先、期間など話してくれましたが、世間も段々とこんな雰囲気になってきたのかなと。勿論、元の日常の戻れる事は良い事です。只、以前書き込んだデイサービスを立ち上げる件も頓挫したし、経済的に先の見えない人達が多い事が見え難くなるのは困ります。
六月になりました。梅雨入りはまだのようです。
事務所の向かいの家に宅急便の車が停まり、荷物を届けた運転手さんがその足でこっちに来て事務所のドアを叩きました。何事かと思いましたが、「駐車場でUターンしてもいいですか」と言いました。何と丁寧な人かと感心しました。「コロナで大変ですね」と言ったら、「知り合いでまだ仕事が出来ずにいる人もいるからいい方です」と笑っていました。爽やかな青年でした。
新聞の記事で、4月の休業者が約600万人だとありました。働く人の約1割です。この他に雇い止めになった人も大勢います。同じ新聞記事に、大企業の内部留保が過去最高の約488兆円になったというのもありました。労働の成果としての積み立てだと思うので、ここは働く人を救うために使ってほしいものです。
今日6月4日は1989年に天安門事件があった日です。私は大阪に居ましたが、20代で今より何倍も正義感が強かったので大阪市内で行われた抗議集会に参加したりしました。「現地の天安門広場に居た方から話をして頂きます」と紹介され、登壇した青年を見て驚きました。付き合いのあった大学生でした。そう言えば、暫く外国に行っていると聞いていました。血だらけの人を数人で安全な場所に運んだ事などを話していました。集会の後、駆け寄り色々な話を聞きました。当時弾圧された人たちと、今香港で抗議活動をしている若者らの姿が重なります。長い時間が掛かっても民主主義は必ず前進していくと思いますが。
九州北部の梅雨入りも秒読みのようです。
北九州市で感染が拡大し心配な事です。鹿島市の介護施設の父親の音楽ボランティアの自粛要請も、来月解除の予定でしたが延期になりました。張り切って練習していたので気の毒ですが。
北九州の市長は、「第二波の真っ只中にいる」と危機感を表していますが、政府の官房長官は、「そのようには考えていない」と木で鼻を括った物言いです。後手後手の対応は改善されていないようです。自治体の方は頑張っていて、白石町は給付金が昨日振り込まれました。入院中の母親には、そういう風な話も出来ず残念ですが。
久しぶりに会う人があって、当然コロナ禍の話題になりました。驚きましたが、白石町の感染者全員の事を知っていました。勿論、知っていることを吹聴している訳ではなく、「あなたも高齢の親が居て心配だろうから」と教えてくれました。私も誰かに言う積りはありませんが、情報網というのはあるものです。一人の自宅には投石があったようで残念です。好きで感染する人などいませんから。
最初に書いた自粛延期の連絡も、申し訳ないという気持ちが伝わって恐縮しましたが、介護施設の心労も大きいものがあります。二次補正の予算で介護職員に若干の給付金が出るようですが、いい事だと思います。鹿島の介護施設の職員さん達も、趣味なども控えて基本的に自宅との往復だけで途中買い物だけするという生活です。先日会った酒豪の職員さんは、「コロナ明けの飲み会の事ばかり考えている」と言っていました。気持ちが痛いほど分かります。
梅雨の走りなのか雨が降る日もあります。
ホームページ制作でお世話になったアドバンスから久々に電話がありました。あと半年程で契約の区切りになる五年になるので、一度お邪魔したいという事でした。右も左も分からず、勧められるままに立ち上げましたが早いものです。開業した頃に思い描いていた五年後の姿にはまだまだですが、多くの人にアクセスして貰うとは思ってもいなかったし良しとしたい所です。定年のない仕事なので、健康に気を付けて何時までもチャレンジです。
全国的に緊急事態宣言が解除され、少し開放感もあります。父親が音楽ボランティアに行っていた鹿島の介護施設から、このまま感染者が出なかったら来月から又来て欲しいとの嬉しい連絡もありました。本人は、「三か月空いたから体調とか見て」と勿体ぶっていましたが。先日も利用者さんや職員から期待する声を直接聞いたので、頑張って行ってほしいと思います。
記者会見で総理大臣が、「流行をほぼ収束できた」と言っていました。国民に、そこまでの安心感はないと思いますが、宣言から約50日間の国民の努力は大変なものだったと思います。自分などは直ぐに人と会う事のない白石平野に気分転換に出れますが、東京の様子など聞くと特にそう感じます。感染者数の急増で医療崩壊が心配された地域でも何とか持ちこたえたのは、医療関係者が昼夜を分かたず尽力したからだと思います。アメリカの話ですが、ネットで見たセントラルパークの近くのベンチに座りスマホを握りしめ地面を見つめて休憩している看護士の姿は印象的でした。
入院中の母親とも早く面会出来るようになれば良いのですが。
今日は久々に快晴ですが風が強いです。洗濯物が吹き飛ばされそうです。
ゴールデンウイークに行く予定が白石町に立て続けに感染者が出たので中止になった鹿島の介護施設の仕事ですが、その後新しい感染者が出ず落ち着いたので一日だけ行ってきました。
早く到着し朝のゴミ出し等やっていたら久しぶりに会う施設長がニコニコしながら近寄ってきて、「南里さん、時々わざと咳き込んで周りの職員の反応を見るのも面白いんじゃないですか」と言いました。一体コロナ禍に対してどれだけ危機感を持っているのでしょうか。(笑)
この施設はしっかりした利用者の方が多くて、「久しぶり。コロナで大変だったね」と言ってくれる人も居ました。職員の殆どが鹿島、太良の人なので、今の所在住の感染者が出ていない事は本当に幸いな事です。強い雨が上がって蒸し暑い日でしたが問題になっているように冷房と換気は両立しないので、涼しくなっていいなと思ったら暫くして窓を全部開け空気を入れ替えるの繰り返しでした。
二時頃だったと思いますが家族の面会がありました。ホールの窓際と中庭とでサッシを閉めたままの対面です。それでも利用者の人は本当に嬉しそうでした。コロナがこのまま落ち着いてくれたらいいのですが。
ポストコロナ論が活発ですが、ここ五十年位新しい感染症が次々に出現するのは、開発で動物と人との距離が縮まったり、温暖化で住む場所を失った動物が人と接触するのも原因だと言われています。経済成長一辺倒では駄目なのでしょう。