六月になりました。梅雨入りはまだのようです。
事務所の向かいの家に宅急便の車が停まり、荷物を届けた運転手さんがその足でこっちに来て事務所のドアを叩きました。何事かと思いましたが、「駐車場でUターンしてもいいですか」と言いました。何と丁寧な人かと感心しました。「コロナで大変ですね」と言ったら、「知り合いでまだ仕事が出来ずにいる人もいるからいい方です」と笑っていました。爽やかな青年でした。
新聞の記事で、4月の休業者が約600万人だとありました。働く人の約1割です。この他に雇い止めになった人も大勢います。同じ新聞記事に、大企業の内部留保が過去最高の約488兆円になったというのもありました。労働の成果としての積み立てだと思うので、ここは働く人を救うために使ってほしいものです。
今日6月4日は1989年に天安門事件があった日です。私は大阪に居ましたが、20代で今より何倍も正義感が強かったので大阪市内で行われた抗議集会に参加したりしました。「現地の天安門広場に居た方から話をして頂きます」と紹介され、登壇した青年を見て驚きました。付き合いのあった大学生でした。そう言えば、暫く外国に行っていると聞いていました。血だらけの人を数人で安全な場所に運んだ事などを話していました。集会の後、駆け寄り色々な話を聞きました。当時弾圧された人たちと、今香港で抗議活動をしている若者らの姿が重なります。長い時間が掛かっても民主主義は必ず前進していくと思いますが。