3月も下旬になり早いものです。
流石にそろそろ床屋に行かねばと思い出掛けました。先客が多く漫画を読みながら待っていました。珍しく女性の客がいて、地元の馴染みの人らしく店員と話が弾んでいました。暫くしたら新しい客が来て、又女性でした。
店長が声を掛けていました。「こんな時間に珍しいね。少し待ってもらうけど」「よか、よか。今仕事してないから時間あるし」。その朝、女性の自殺が急増したとの暗いニュースがあり、読んでいた漫画が闇金融の極端なストーリー、描写だったので、頭の中が完全にそのモードになってしまっていました。(コロナ禍で失業したのかな)。
待合のソファーに座ってからは真剣な表情でスマホの画面を見ていました。(金策で変な所から借りたりしないといいのに)。勝手な心配をしていました。
ドライヤーで仕上げをして貰っている女性からは大きな声が聞こえてきました。「近所の娘さんが車で帰省してたからおかしいと思ってたら離婚したらしくて。いつも仲良く帰省してたのに」(コロナ禍で収入が減ったりしてすきま風が吹いたのかな)(こっちでどうするんだろう)。
この日は客が多かったようで、建築関係の作業服の男性も入店して来ました。同じように店長が、「あれ、こんな時間に」と言っていました。その後、私が想像したことは分かってもらえると思います。
しかし、気楽な服でのんびり順番を待っている自分も、どう見えているか分かったものではありません。