今年の年末年始は厳しい寒波が来るという予報です。大雪の心配のある所もあります。
時々、お手伝いに行っている鹿島の介護施設のクリスマス会が行われました。連絡があったので私も参加しました。
私は知りませんでしたが、とうとう鹿島市の在住者にも感染者が出たそうで皆さん心配そうでした。が、利用者さんに喜んでもらう催しなので、そこは気分を切り替え頑張り盛会でした。事前に「小梅太夫」の動画を見てこいと言われたので見ていきましたが、はっきりと意図が分かりませんでした。施設では準備で全員バタバタしていたので隅の机で書き物を一手に引き受けていると、「それは別の人がやるから」とお風呂場の更衣室に連れて行かれました。そこには施設で一番レクリエーションの得意な女性職員が顔を真っ白にして次の紅を塗っている最中でした。「ああ、この人が小梅太夫をやるんだな」と直ぐに分かりました。これは受けるだろう、と感心していたら、「あなたも早く準備して」と急かされました。顔を作り派手な着物を着て仕上がるまで20分も掛かりませんでした。
私のささやかな長所は諦めよく開き直れる点で、「動画の通りにやればいいじゃないか」と頑張りました。笑いが起き手応えがあり安心しましたが普通の姿に戻って座っていると、前の席の利用者さんが振り返って、しみじみと「面白かったよ」と言ってくれたのが嬉しかったです。
私に一番親切で療養中の職員さんも顔を見せていました。「来月の下旬には復帰できそう」と笑顔でした。帰り際には厨房の職員さんに、「南里さんの余興を見損ねちゃった」と言ってもらい、最初の頃に比べたら豊かな人間関係になったと少し感動しました。