南里行政書士事務所

佐賀県杵島郡の南里行政書士事務所では許認可申請/成年後見人/相続・遺言などの相談を承っております。

南里日誌
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2020.10.22ブログ更新します。

今週はこの秋一番の冷たい空気が押し寄せるらしく、そろそろ暖房の心配が必要かもしれません。
もう直ぐ開かれる国会で激論になるでしょうが、日本学術会議の任命拒否が大きな問題になっています。戦争が1945年に終わって49年に発足しましたが、その時に採択された基本的な指針となる声明を起草したのは末川博氏です。権力の抑圧の中で心ならずも戦争に加担する事もあった態度を反省し平和と福祉に貢献していく、と誓っています。
末川氏は私の母校の総長を務められた方なので多大な親近感があります。勿論、その功績には大きな尊敬の念を持ちます。一方で思い出すのは学生時代の事。当時は奨学金の有利子化の動き、国からの助成金の削減等、学生生活が脅かされる事態が相次ぎました。おまけに低学費が信頼を集めていたのに、それを放棄するような大学当局の動きもありました。多額の費用を使って、末川記念館という多目的な建物を作る話まで持ち上がっていました。私達学生は自治会を通じて反対の意見を表明しましたが。とにかく学生生活を守るという気持ちで必死だったのを覚えています。長い時を経て、末川先生が先頭になって発信した思いが、今クローズアップされる事に感慨を覚えます。
学問弾圧の象徴的事件である戦前の「滝川事件」。社会が良くならないと刑罰を重くしても犯罪はなくならない、妻の姦通だけを犯罪にし夫の姦通を罰しないのはおかしい。これがけしからんと滝川教授は京都大学を追われました。現憲法は、「学問の自由は、これを保障する」と高らかに宣言しています。

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