何をやっても気持ちのいい風薫る五月という言葉が昔から好きでしたが、もう真夏日になってしまってこのまま死語になってしまうのでしょうか。
新聞の一面に、政府の発表する景気動向指数が六年ぶりに悪化したという記事がありました。私は、この秋からの消費税10%に大きな関心を持っていますが、景気が悪くなっているのに上げていいのだろうかと真剣に思います。消費税はこれまで三回上がっていますが、どれも景気判断は「好景気」「回復期」の時期に実施されました。89年の導入3%はバブル経済、97年の5%、14年の8%は「回復期」でした。その後、深刻な消費不況になりましたが。七月の参議院選挙は、益々大事になってきたなと思います。
同じ新聞に、忌野清志郎さんが亡くなって今月で10年だとの記事もありました。反骨のロック歌手として尊敬していますが、存命だったらどんな強烈なパフォーマンスを見せてくれるだろうかと思います。それ程、この十年で世間の雰囲気は大きく変わってしまいました。自分は先ずきな臭くなったと思ってしまいますが。お互いに認め合いなるべく許し合って行こうという気持ちも希薄になってしまった様な気もします。
最近、忌野清志郎さんと井上陽水氏が無二の親友だったと知り驚きました。社会問題を発信し続けた人と、心の内面を細かく歌った人との交流が興味深い。私もカセットテープの時代に、井上陽水の世界にはまり聞き捲りました。「角砂糖の傍で蟻が死んでいる。可哀想な気もする」「テレビの深刻なニュースより、恋人に会いに行く為の傘がないのが問題だ」そんな風な心持ちに浸ったのも、今思えば懐かしいですが。