10月最後の書き込みになりました。
高校の同級生のT君から長文メールが届き、人生最大の楽しみである「サザエさん」の視聴がプロ野球中継によって妨げられ怒り心頭の様子がひしひしと伝わって来ました。人それぞれ譲れない一線があると思うので同情する気持ちが少し湧きました。彼は読書家で上京の際に国会図書館でご飯を食べたことなども書いてありました。女子大学生がたくさん居た様子も詳しく述べていて、結局何をしに行ったのかよく分かりませんでした。
話は変わりますが、夏目漱石の「三四郎」で、進学の為上京する主人公に道中の汽車で隣り合わせになった男性に向かって、日露戦争にも勝利し、「これから日本も発展していくでしょう」と問い掛けさせ、男性は、「亡びるね」と答えます。私には漱石が、その後戦争を繰り返して最後は国土が焦土になる事を見透かしていたように思えてなりません。
自分が読んだ物だけからもこんな驚きが幾つかあって、やはり偉大な作家だと思うのです。