昨日は母の日で、優等生の妹はカーネーションの花束を持って来て送り先は大喜びでした。それで済めばいいのに、「誰かとは大違いね」などと余計な事を言うので、ポーカーフェイスで、「誰とやろうね」と言ってやりました。
佐賀新聞では、お母さん、ありがとうと二十数枚のスナップ写真が掲載されていましたが、一枚だけ、おばちゃん、ありがとうと三歳の眼鏡をかけた可愛らしい女の子の笑顔があり、いつまでも心に残りました。
来月、三浦綾子原作の「母」の映画上映会があり楽しみにしています。戦前の作家、小林多喜二は治安維持法違反で逮捕、その日の内に特高警察によって虐殺されました。当初は社会主義者だけを取り締まると言っていた治安維持法は結局、戦争に反対する全ての人を弾圧しました。
無残な死体になった息子に、「ほれっ! 多喜二! もう一度立って見せねか! みんなのために、もう一度立って見せねか!」と顔をこすり付けるくだりを忘れる事はありません。
国会では、テロ等準備罪なるものが衆議院を通過しようとしていますが、何度も廃案になった共謀罪の焼き直しで現代版の治安維持法だと私は思っているのですが。