大阪時代の職場の先輩が約2年ぶりに白石に来られました。
肥前山口駅で合流し、先輩の高校の恩師(次の日、一緒に自宅に伺った際には大変印象深いことがありましたが、それは又後日に)の紹介で知った長崎県の虚空蔵山の登山へと向かいました。アップした写真の奥の中央が尖った山です。
高さは608メートル位ですが尖ったてっぺんに登るので大変でした。観光向けにもよく手が入れられていて中腹からは登山道が、冒険コース、ファミリーコースと別れていて、山登りが趣味でもない私の気分は、勿論後者の楽なコースですが帰省して気分が高揚している先輩は迷うことなく冒険コースへ。私は文句も言わずに付いて行きました。が、過酷さは半端ではないのです。何とかクライミングのように所々にある鉄のチェーンを頼りによじ登っていくのです。飲み物一本も用意せずに。忍耐強い私も流石にやけになり、「山ガールでもいないとやってられませんね」と言ったら本当に下の方から現れたのです。20代のアベックでしたが。先輩は目を丸くしていました。
先輩はこの3月に定年退職され継続雇用で働いておられます。無事山頂に辿り着き見事な山並みを眺めながら、仕事を全うされた先輩の横で、私は同じ大阪の仕事の事を思い出していました。中途半端になってしまったのは、それはそれで残念な事だけれど、紆余曲折を経て今、定年のない仕事に挑戦している事に少し誇らしい気持ちもしたのです。