七月になりました。やっと梅雨の中休みになりました。
郵便受けに封筒があり、高校の同級生T君からでした。近くに住んでいるのに何事かと思い、直ぐに読みました。大体次の事が書いてありました。
「私は電話が大の苦手だが、知人と電話で話をしていて思っている事と正反対の話、声色になってしまい会話が炎上してしまった。結構親しい人なので反省している。電話とは恐ろしい物だ」
確かに電話は、相手の顔を見ないでリアルタイムで対応しなければならないので厄介な面があります。私は余りそういう所がないので軽率な事は言えませんが、「電話でのコミュニケーション障害」という言葉もある位なので、T君の様な人の気持ちも分かる気がします。
炎上してしまった内容に政治向きの事もあった様で、「私は君も良く知っている様に、政治に関わるのに余り意味を感じないし選挙にも長く行っていない」という趣旨の件もありました。確かに自分達の年代はそんな考えの人が多い様です。十数年先輩の団塊の世代の人達は、反対に政治参加へのハードルは低い様に思います。戦争が昭和20年に終わり直ぐに生まれたので、荒廃した国土、復興の大変さを肌で感じているからかも知れません。自分達の思春期は「青春ドラマ」の黄金期で熱中しましたが、今思うとテーマは学園内の友情や恋愛が殆どで広がりがありませんでした。私も高校までは世の中の事に関心はあっても声を上げるのはタブーだと思っていましたが、京都に行って色々な人に出会う幸運に恵まれ、理不尽な事に声を上げるのは当たり前だと思える様になりました。勿論、現在は多様化、複雑化の時代なので、やり方に工夫や努力が要りますが。
折りしも選挙が始まり、びっしりと書かれた数枚の手紙を前に暫く考え込んでしまいました。