たまには法律がらみの事も書かないと資質を問われるので、先日最高裁で判決のあった夫婦別姓について私見を交えながら。民法で結婚の際にどちらかの姓に統一しなければいけないと決められている点が個人の尊重という憲法の精神に反していないかの判断でした。合憲と言う判決に少なからず驚きました。
夫婦別姓を認めていないのは主要国で日本だけである事、国連の委員会からも再三認めるように勧告されていた事などから個人的には違憲判決が出るのではと思っていたので。司法の場というのは自分くらいの知見ではなかなか理解できません。
15人の裁判官1人1人を見ると、女性の裁判官は全員違憲、弁護士出身の裁判官は1人を除いて違憲という判断でした。不利益を被っている女性と、市民と直接向き合うことの多い弁護士は別姓を認めた方がいいという構図に見えました。通称を認めない専門職に就くためにペーパー離婚した話などを聞くと別姓を認めた方がいいと思うし、認めると家族の絆が弱くなるという意見も次々に起こる痛ましい事件を考えると説得力が弱いと思ってしまいます。