まだ三月なのに夏日の気温とはどういう事でしょうか。
いつもはゴールデンウイークにお会いする大阪の佐世保の先輩から連絡があり、お父様の十三回忌の法要で帰省するとの事でした。そういう事情なので、日帰りでお顔を拝見する位だろうと思っていましたが、いつもの様に泊り支度で、とメールが来ました。少し驚いて電話すると、「お寺の法事は直ぐ終わるから、あんたも一緒に出たらよかさい」との返事。私はお母様には可愛がって頂いていますが、お父様には会った事もありません。先輩にも良くして貰っていますが親戚ではない筈です。それでも、断る理由もないので、いつもの様に意気高く車を走らせました。
色々散策した後、運転をお願いしていた先輩が山手の方にハンドルを切り、聞くと、「5歳位まで住んでいた家へ行ってみる」との事。着くと、周りを新興の住宅街に囲まれた炭鉱長屋がありました。お隣の表札はそのままでベルを押すと、お婆さんが出て来られました。五十数年ぶりの再会ですが直ぐ分かった様子で、「お父さんとそっくりだから」と言われました。私の生まれ育った所も炭鉱町で、原風景が同じなので自分もタイムスリップした様でした。
無事法事も終わり、たまにはお母様も遠出にと、姪御さんの案内で平戸に向かいました。やはり、若い女性のアンテナは確かで美味しいヒラメ料理をご馳走になりました。吉松家、福田家の皆さん、大変お世話になりました。