三月になりました。早く春本番となって欲しい所です。
ラジオで国会の討論を聞いていると、「働き方改革」で熱い論戦です。自分は自由業で直接関係はありませんが、周りの人がどういう働き方をしているのかは大事な問題です。しかし、驚いたのは厚労省の調査資料です。若干不正確かもしれませんが簡単に言うと、一般労働者には残業を含む平均的な労働時間を聞き、裁量労働制の方は一番短く働いた時間を聞いて、裁量労働制が労働時間が少なく余裕のある働き方だと結論付けました。総理大臣が誤りを認め謝罪する大失態になりました。
ドイツの大思想家マルクスは、「働く事ばかりに追われていると、人間は人間らしさを失い獣のようになる」と指摘しましたが、よく分かります。京都に進学が決まり、空いた時間で約一ヶ月毎日土方のアルバイトをしました。起きて仕事をして帰り寝るだけの生活でストレスが溜まり言動も粗暴になって、家族から何度も、「もう辞めてゆっくりしんしゃい」と言われました。工事現場で大人達が話す極端に卑猥な話を面白がる自分もいました。
労働者の祭典、5月1日のメーデー。長時間労働に苦しむアメリカの労働者達が立ち上がったのが起源ですが、その時のスローガンが、「8時間は仕事のために。8時間は休息のために。8時間は好きな事のために。」
ヨーロッパでは7時間労働、6時間労働に踏み出す国もあるらしいですが、日本も少なくとも「過労死」を死語にしないといけないと思います。