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2023.4.26ブログ更新します。
世間もゴールデンウイークを控え、行楽ムードになっているようです。天気も上々の予報です。
急逝された友人のお家に弔問に伺いました。みやき町は鳥栖市の手前で、私の所からは福岡に行くような距離感があります。相変わらずのナビのない道中で無事に着けるか心配でしたが、途中場所を聞いた二人ほどの人は親切で助かりました。車で博多に行ったことはありますが、この辺りに来たことがあったか記憶は定かではありません。白石町のような田園風景もあり、賑わいのある商業施設もありで新鮮な感じがしました。
商業施設の駐車場に車を停めて暫く歩くと、お家は直ぐに分かりました。丁度、庭に人がいて用事を告げると丁寧に、「わざわざありがとうございます」と、深くお辞儀をされました。友人のお姉さんでした。大阪に住んでおられるそうです。
お姉さんが来客を伝えると、ベッドに横になっていた友人のお母さんが直ぐに体を起こして立ち上がろうとするのを見て、私は恐縮して、「どうぞ、お気遣いなく」と言い遺影の前に座らせてもらいました。何度も見た懐かしい笑顔があり、色々な感情が込み上げてきましたが、ただ一つ心の中でまともな文章になったのは、(ああ、もう話をすることは出来ないんだ)でした。
地元で長く議員をされ、そのほかの選挙にも信念を持って立候補されましたが、仏壇の横の立派な木のテーブルには当時の襷がありました。自分は剣道のことしか知りませんでしたが、趣味が多彩で、自分で焼いた湯呑、最近始めていたというバイオリンもあり驚きました。
96歳になられるお母さんは、「何日か頭が真っ白になってしまって」と、自分に言われました。私には返す言葉が見つかりませんでしたが、やっと、「残った者は頑張って生きていくしかないですよね」と小さな声で言えましたが、黙って頷いて頂きました。
「又、寄せてもらいます」と辞しましたが、お姉さんはしゃがみこんで私の靴を揃え、お母さんは壁を伝って玄関まで見送っておられました。
大森さん、もう会えませんが安らかにお眠りください。あなたに恥ずかしくない生き方をしていくことを誓います。