7月になりました。大雨が続き、警戒を呼び掛ける役場のアナウンスが頻繁にあります。ほぼ県内全域に大雨警報が出ています。

日曜日に、佐賀県医療生協の年に一度の総会があり行ってきました。場所は、佐賀市にあるアバンセのホール。参加したのは初めてでした。以前、役員もやっていた父親も参加する予定でしたが、当日の朝、「少し体調が悪い」と言い、大事を取って欠席しました。普通に朝食を食べていたので、そんなに心配しなくて家を出ました。凄い雨で、県内各地からの参加者も大変だったでしょう。

コロナ禍で、一堂に集まっての総会は何年かぶりということです。すでに、ホールには百人を超える人たちがいました。懐かしい顔も、何人かお見受けしました。

冒頭、理事長で医師の愛野先生が挨拶されましたが、なかなか感動的でした。「コロナ禍でスタッフ全員大変な苦労があったが、皆さんの協力、激励で何とかやって来れました。私自身も一気に肉体年齢が上がった気がしますが、この間、嬉しいこともありました」。いくつか紹介されましたが、「佐賀大学病院に患者さんを紹介する電話の際、複数の若い先生からお礼を言われた」というエピソードは印象に残りました。医療生協の診療所は、古くから緊急の小児外来を始めていて、他の病院でそんな体制が余り取られていない時代だったので、喜ばれたそうです。お礼を言った若手の医師は、子供のころ診療所を受診したことがあり、「お世話になりました」と。佐賀県医療生協は、自分が中学生の時に発足しました。地道な草の根の医療活動が、実践されてきたと実感しました。

自分も診てもらったことがある愛野先生ですが、人柄の良さもよく分かりました。私の横には知り合いの人が座っていて、残念ながら経営が赤字になっている点について、「赤字解消への方針を、もっと明確に」と質問しました。総会が終わり帰ろうと並んでロビーを歩いていると、愛野先生が走って追いかけてきて、「００さん。ありがとうございました。あそこは、ああいう一言が欲しいところでした」と、丁寧に頭を下げておられました。見習いたいところが多々あると、私の足取りも軽かったです。