菜種梅雨というのでしょうか、雨の日が多いです。この時期にしては大雨になるという予報もあります。夕方のテレビを見ていても、「佐賀の皆さんにニュースをお届けするのも、今日が最後になります」と、挨拶するアナウンサーが複数いて、次の赴任地など聞くと、年度替わりを実感します。

住んでいる地区の方も、この時期恒例の集まりがあります。近所の班、10軒ほどですが、宴席です。田舎の伝統で家の持ち回りで行われますが、「うちの家では、もうなかなか準備ができない」という所もあり、「もう場所は公民館で」という提案も出始めています。今年については、順番に当たったお家でありましたが。

仕事を引退して営農をしている人が多いので、その方面の話が多く、（日頃聞く機会がないので、勉強になるなあ）くらいの気持ちで参加していました。そのうち宴も進んでくると、やはり、次期区長が決まらない話題に。引っ越し組で、色々名前が出ても分からない私ですが、失礼ながら、こんなに住んでいる地域のことを真剣に考え心配していることに驚きました。高齢の方は、「災害とかあると、やっぱり、頼るのは近所づきあいだから」と、しみじみと語っていました。

交友関係も、時と共に変化する様子もあって、自分にとっては貴重な場です。先祖や伝統の行事、ゆかりの寺社を大事にする気持ちも、大変強いものを感じました。多くの時間、その関係の話が熱心にされていました。自分も、もっと関わっていかなくてはと痛感しました。

宴もたけなわになると、「誰もいなかったら、南里さんでもよかさい」と、脂汗が出るような発言も飛び出しましたが、一年に一度の楽しい場でした。