４月になりました。日中は汗ばむ陽気です。

何年か前に遺言書作成のお手伝いをした件で、息子さんから連絡があり一年ぶりに伺いました。父親の代からお付き合いのある方は９５歳になられ、お元気そうで安心しました。相変わらず頭脳明晰で毎日の新聞も熟読して、去年亡くなった私の母親、その後の父親の様子や私の近況などにも気を遣って頂きました。改めて、長生きをされるように思う気持ちが強くなりました。

連絡の用件は内容を少し変更したいというものでしたが、自分などよりよっぽど正確で詳細な文書を作られるので、「この点、ご教示を」と言われると恐縮します。お父様の縁で何回かお会いし気安く話をできるようになったので、長い時間お邪魔をしてしまいました。途中で到着された奥さんにはご丁寧にお菓子まで頂き、父親も大変喜んでいました。先月、関東から博多に引越ししたということで、「何かあればいつでも来れるので安心です」と言われましたが、自分も大阪時代はいつも佐賀の両親のことが気になっていたので、気持ちはよく分かります。

故郷の不動産、増々深刻になるこのテーマで話が盛り上がりました。私見ですが、この問題は個人の知恵や努力では限界があり、行政の方で抜本的な方向転換がないと大変だと思います。自分の近辺でも、（こんな立派な物件がもったいないなあ）というのが増えました。

国立大学の運営管理の責任者を長くされていて、いつもそうですが仕事を勤め上げられた方と向き合うと背筋がピンとします。色々空白があった自分も、残り頑張らねばと痛感します。興味深い話が聞けて大変勉強になりました。自分達の時代の、大学は基本的に法、経、文、理、工、医の６学部で、少しでも難易度の高い所に行けばそれだけ将来が保証されるは、自分は当たり前に過去のものになったと考えます。若い人は、自分達の倍くらい早くから職業のことを考えなければいけないようになったかもとも。昔の若い人も気の毒だと思うだけでは駄目なので、しっかりしたいと思います。