５月になりました。ゴールデンウイーク真っ只中で各地賑わっているようです。有田の陶器市も三年ぶりに開催され、初日１６万人が訪れました。

私の父親も連休中予定もなく、母親も長く入院中で寂しいと思いますが、ゆっくり新聞や本を読んだり庭の木々の世話などしていると余り退屈しないようです。特に庭の手入れは一日中やっていても飽きないようで、全く関心のない自分には不思議です。そういう趣味がないことは自慢になりませんが。書き込みの写真に困ることがあるので、季節の花が咲く時などは大変助かっています。そんな積りはありませんが、写真を撮っている際に、「世間の人も、花が好きな人に悪い人はおらんと思う人が多かけん、花さえ写しとったら大丈夫たい」と言われたことがあります。そうかも知れません。

勿論、今は花を見ても心からはくつろげません。戦況打開の為にプーチン大統領が核兵器の使用をちらつかせています。普通の感覚では、まさかそこまではと思いますが、「ロシアを全滅させようとする者がいるなら、それに応じる法的な権利が我々にはある。確かにそれは、人類と世界にとって大惨事だ。しかし、私はロシア市民で国家元首だ。ロシアが存在しないなら、どうして我々が、そんな世界を必要とするだろうか」と発言していると聞いて、背筋が寒くなりました。核兵器を持っていたら、核兵器による攻撃を受けることはないという「核抑止論」があります。核兵器の使用による広島、長崎のような惨禍が起こることを躊躇しない人物を目の当たりにして、強く間違った考えだと思います。国連で採択された「核兵器禁止条約」は、核兵器の保有・使用・威嚇を禁止しています。真剣に人類の安全保障を考えれば、この道しかないと思いますが。