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2022.2.26ブログ更新します。
ようやく春の兆しが感じられてきました。昼間も暖かくなりました。
けれども24日以降、心の中に大きな影を感じているのは当然私だけではないはずです。まさかと思いましたが、ロシアがウクライナに対する侵略を開始しました。動員した兵力は、もう全面戦争の規模です。テレビで日本在住の若いウクライナの女性が込み上げる涙をこらえながら、「家族、友人が心配だ。ウクライナを見殺しにしないでほしい」と訴える姿を見て胸が押しつぶされる気持ちがしました。まさか21世紀の今、19世紀のような弱肉強食の領土拡張を目のあたりにするとは。二度の世界大戦を経験して築き上げてきた「主権の尊重」「領土の保全」「武力行使の禁止」の大原則も、ロシアの指導者達には只の紙切れのようです。核兵器の先制使用を公言していることにも愕然とします。一発でも使えば人類はお終いじゃないですか。「ウクライナ東部のロシア民族を守る」とも言っていますが、報道で読んだケニアの国連大使の反論に感銘しました。「ほとんどのアフリカ諸国の国境線は自分達で引いたものではない、植民地時代に宗主国によって民族に何ら関係なしに引かれたものだ。しかし、領土をめぐって何十年も戦争を続けることのないよう、独立後あえて植民地時代の国境を受け継ぎ未来を選択した」という内容でした。ロシアのプーチン政権に対して、軍事行動を直ちに中止することを満身の怒りをもって求めます。
気になっているのはネットなどで、「日本ももっと強力な軍隊を持つべき」という意見を見ることです。憲法9条は変えるべきというものもあります。ヒトラーも選挙で権力を得ました。私は今回のことで、「憲法は権力者の権力の乱用を縛るものである」との考えを一層強くしました。危険な指導者が合法的に選ばれる可能性は、民主主義がある程度定着していると思っていても排除できないと痛感しました。憲法9条は堅持しなければならないと考えます。他国から侵略されたらという心配は、憲法9条を生かして紛争のない東アジア、世界を作っていくという立場を大前提にして考えていくことが必要だと考えます。