一年で最も寒い時期で、広い範囲で大雪になっています。佐賀でもみぞれ交じりの雨が降りました。朝の冷え込みは辛いものがあります。

久しぶりに嬉野市に行ってきました。用事は午前中に終わりどうしょうかと思ったりしていましたが、気になっていた場所に行ってみることにしました。二年程前にデイサービスを立ち上げる手続きを依頼された所です。順調に準備が進んでいましたが、詰めの段階でコロナ禍になり頓挫してしまいました。素晴らしい立地で快適で大きな家屋だったので、私も大変残念でしたが。感染拡大が収まる度に連絡を取り合っていましたが、ここ一年程はご無沙汰していました。

一年ぶりに会うご婦人の顔は至って元気そうで安心しましたが、直ぐに交通事故で亡くなったOさんの話題になりました。ご婦人の幼馴染で、介護スタッフとして働く予定だった人で、背が高くハンサムだったので利用者さんにも人気が出るだろうと、自分は勝手に思っていました。みゆき公園の横断歩道を普通に歩いていて、突っ込んできた乗用車にはねられ亡くなってしまいました。

ご婦人も今は立ち上げにチャレンジする気持ちは萎えている状態で、「コロナ禍より、頼りにしていたOさんがいなくなったことの方が大きい」と言っていました。本当に気さくな方で、「お世話になるし、この辺案内しますよ」と、一緒に嬉野の山々をドライブしたことをよく覚えています。春の気配がする二月で天気も良く素晴らしい眺めでした。

家を辞した後、一人で同じコースを走ってみました。それこそみぞれ交じりの小雨が降る寒い日で、あの日とは全く違う風景でしたが。思いもしない不慮の事故で亡くなってしまったOさんの落ち着いた笑顔をしっかりと思い出しながら、来月節目の歳を迎える自分も一日一日大事にして暮らして行こうと胸に刻みました。